平成21年度(第17回)は3件の助成が決定。
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「色彩によるまちづくり」を具現化し、次世代や地域への広がりを確かなものにしてきた「ペンキ塗りボランティア隊」。一見素朴に見える「空き地に花壇を作る」活動を通じて、確実に地域コミュニティの力強い協働関係を構築しつつある「はこだて街なかプロジェクト」。西部地区の歴史積層を明らかにすることで、今現在の姿に一層の魅力を顕在化させようとする試みである「はこだて外国人居留地研究会」。
いずれも、俯瞰的に眺めるまちの作り方とは一線を画する、虫の目(等身大の目線)によるボトムアップ型の提案です。からトラ発祥のこすりだしDNAを形を変えて継承していると考えます。
あたかも、ずっと前から存在したかのような現在の景観が、せめぎ合いの中で辛うじて継続されてきた事、その主導権を常に地域が握ってきたのだという事を象徴的に表しているようにも思えてきます。今後は、それぞれの素晴らしい取り組みが、シナジー効果を生み出しながら持続可能性を維持していくことが望まれています。
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応募 | 申請者 | テーマ | 希望金額 | 助成額 |
① | ペンキ塗りボランティア隊 (中村 歩) |
谷地頭商店街の町並み色彩改善 Part5...町家ペンキ塗りワークショップ・XVII | 583,000 | 583,000 |
② | 特定非営利法人 はこだて街なかプロジェクト (理事長 山内 一男) |
空地に花を咲かせよう |
330,000 | 330,000 |
③ | はこだて外国人居留地研究会 (大下 智一) |
函館の町並みに生きる 箱館開港 |
348,800 | 348,800 |
計 | 1,261,800 | 1,261,800 |
2010年3月10日 応募団体への総評
運営委員長 木村 健一
西部地区にしっかりと根ざした堅牢な3つのプロジェクトを採択できたことが今年度の最大の成果です。「色彩によるまちづくり」を具現化し、次世代や地域への広がりを確かなものにしてきた「ペンキ塗りボランティア隊」。一見素朴に見える「空き地に花壇を作る」活動を通じて、確実に地域コミュニティの力強い協働関係を構築しつつある「はこだて街なかプロジェクト」。西部地区の歴史積層を明らかにすることで、今現在の姿に一層の魅力を顕在化させようとする試みである「はこだて外国人居留地研究会」。
いずれも、俯瞰的に眺めるまちの作り方とは一線を画する、虫の目(等身大の目線)によるボトムアップ型の提案です。からトラ発祥のこすりだしDNAを形を変えて継承していると考えます。
あたかも、ずっと前から存在したかのような現在の景観が、せめぎ合いの中で辛うじて継続されてきた事、その主導権を常に地域が握ってきたのだという事を象徴的に表しているようにも思えてきます。今後は、それぞれの素晴らしい取り組みが、シナジー効果を生み出しながら持続可能性を維持していくことが望まれています。