「空地（からち）に花を咲かせよう」に対する助成金給付対象の選考に係る講評

申請者： 特定非営利法人はこだて街なかプロジェクト
テーマ：空地（からち）に花を咲かせよう
希望金額：330,000円 / 助成額：250,000円



講評

西部地区の景観は、市民共有の財産であり、これを保全していくため数々の取り組みがなされておりますが、空き地の存在は、維持管理の不適切さから、町並み景観を大きく損ねる要因となっているところであります。
本応募活動は、そのような空き地の景観の改善に焦点を絞り込み、花壇づくりという手法によって、個人の土地を公共的空間として活用し、町並みに花という彩りを与えるという活動となっていることから、西部地区の町並み景観の改善に大きく寄与するものと評価いたします。
さらに、街を美しくしようとする本活動は、植栽の企画・花の植え付け・生育等の維持管理・花壇撤去に至るまでを、活動主体、土地所有者、町会、ボランティア等との連携により実践されており、平成１８年度以降持続している実績からも地域コミュニティの再生の一歩となっていることを評価いたします。
また、減点評価といたしましては、本活動が、北国での「花壇づくり」である以上、季節的に冬期間で途切れてしまう、また、将来に形として残らないなど、活動成果の顕在性に難点があることでありますが、町並み景観の改善等に関して、この減点評価を上回る高い評価を与えることができる活動として、助成金の給付対象とするものであります。
なお、本活動に対しての要望といたしましては、西部地区の空き地に建物が建ち、人が住むという方向に繋がるよう、本活動の中で、西部地区の良さを発信し続けていただきたいと思いますし、本活動が継続している活動であることから、これまでに明らかになった問題点や課題などを、来年２月の活動報告会で示していただきたい。

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