伐採の赤松、図書館で活用を 吉田恵子 2003.3.5
26日朝、函館市中央図書館建設予定地の赤松伐採に立ち会いました。
建設に邪魔だというだけで切り倒された赤松の木の切り口は、「空洞化」どころか
生き生きと美しく、なつかしく強い木の香がしました。
榎本武揚や土方歳三の時代から140年間の北国の変遷を見てきた赤松の大木が
1bほどの長さに伐られた十数本の丸太に姿を変えました。
保存の出来なかったのは残念ですが、せめて図書館の中庭や閲覧室で子ども達が
腰掛ける丸太の椅子や木のオブジェとして生かせないでしょうか。
例えば近くの小・中学校の総合学習の時間を使って製作させれば、身近にあった木を
再生する喜びと同時に、郷土の歴史や環境問題を考えるすばらしい教材になります。
きっと子ども達は新しい図書館への期待や関心を育てることでしょう。
反対に、市がただのごみして焼却場に運んで処分する手はずならば、あまりにも
心ない仕業だとしか言えず、図書館の理念からはずれた行為に他なりません。