函館市長 井上博司 殿

 

要 望 書  

−旧渡島支庁跡地の図書館建設による南側角地部分の活用について−

                          平成15年 9月 5日

 

 

時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

旧渡島支庁跡地に新しく建設される函館市中央図書館は、平成17年開館に向け着々と作業が
すすめられていますが、付近住民の希望を再度要望書にまとめて提出します。

私たちは「新図書館の周辺環境を考える住民の会」(以下「住民の会」)を作り、“新図書館建設
による周辺環境におよぼす影響”について、住民の立場から何度も検討を重ねてきました。

計画素案の段階で、いくつかの要望を今年の2月6日貴職に提出し参考までに「住民の会」として
解決案も提案させていただきました。

しかしながら625日に発表された基本計画では、「住民の会」が特に要望した南側角地部分の空間が
前「素案」とほとんど変わらず、その地区の住民にとっては極めて失望したプランになっております。

 

建設予定地の南側角地は、三角形の敷地の先端部分にあたりシンジュの大木があります。

このシンジュは、過日、アカマツが伐採されてしまった現在、当該地で保存されている数少ない樹木と
なっています。

ところが計画案を見る限り、この樹木のすぐ近くまで建物の軒先が張り出しており、これではせっかくの
大木も、枝を広げて成長することができなくなります。

またブロック別に見るとこの部分は、建蔽率が70パーセントと、他のブロックに比べ極めて余裕のない
空間となっています。

 

この場所は本町方面から来ると、シンジュが大きな木陰を作り、一番目につくゾーンであります。また
伐採されたアカマツの二世木を植えるのにも最適な所です。

これらの観点から私たち「住民の会」は、この先端部分の緑地面積を現計画よりもっと大きく広げ、
新図書館のシンボルゾーンとして活用されることを強く希望します。

基本計画で述べられた五稜郭公園に“連続”する緑の空間理念が、これによって多少実現するのでは
ないでしょうか。

また窮屈な建蔽率の問題も解決すると考えます。

「住民の会」からのこの要望を、ぜひご検討をお願いいたします。

                                  

                                                  新図書館の周辺環境を考える住民の会

                                                   陳 有瑞  (代表世話人)

                      河島

                      山田

                      葛西

                                        連絡先 〒040-0001 函館市五稜郭町19-15 (有)日昇商事

                     TEL 0138-52-8411 FAX  0138-52-8170

                     Eメール  goryo@ms3.ncv.ne.jp


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