きのう、ぱぱ、ばあばにでんわした。
「やねのゆきかき、どうするんだ?」
ぱぱのこまったかお。きょねんじいじが、しんじゃった。あいと三つ子のおうちにばあばもいっしょにすめば、たのしいのにな。
「ゆきでいえがつぶれれば、ばあばのおはかができる。」
っていってばあばぜったいこない。
「あいや、三つ子がきらいなの?」
とわたしが、きいた。
「じいじがたててくれたいえだから、このおんぼろやが、わしのたからものじゃから。」
ばあばは、ニタニタしておしえてくれた。
きょねんばあばのいえにいったとき、かやの中でねた。あみどのすきまから、かやこがね虫が、はいってきた。三つ子は、空のほしをとろうとしてジャンプ、ジャンプ。もうすこしでとれるのに。グラグラいえが、ゆれた。
「いえがつぶれるよ」
ばあばが、こまっていた。あいは、ばあばのいえが、大すき。ボロボロでおばけやしきみたい。あしもとのゆかいたをあけるといっぱいつぼが、でてくる。らっきょうとかうめぼしとか。うまい。なんかおもしろいあじが、いっぱいつまっている。
でもいつかゆきのおもさで、いえもばあばもつぶれてしまったらどうしよう。ままが、あさ、めだまやきをつくっているのをみて、かんがえた。やねが、フライパンみたくジューってものすごーくあつくなってゆきをとかせば、いえは、つぶれないよね。それに、とかしたみずもいどにためておけば、つかえるよね。ばあばのいえのやねだけ、かえてあげたいな。ほんとは、あいも、ばあばのいえにすみたいんだ。
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