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第 2 回(2000年) 作文&エッセイ コンクール
ごあいさつ
(社) 北海道宅地建物取引業協会函館支部
支部長 坂本 幸市
二回目を迎えた今回のコンクール、昨年の3倍、324通の作品が寄せられました。
道外からも初めて14通の応募があり、遠くは島根県から、又98才の横浜の方もおり、
各々「街」の思い出や提言を綴ってくれました。内容的にも、中学生を中心に力作が多く
選考に難航しました。
応募者並びに関係者の皆さんに、紙面を借りて厚くお礼申し上げます。
「町」は建物や道路、又は気候や風土のハード面と、そこに住む人間の意識や感情の
ソフトな2つの側面があると思います。私達は不動産全般の売買、賃貸等を業とする団体
ですが、このコンクールを通じて「住みよい街づくり」に少しでも貢献できれば幸いです。
環境問題を論じた作品も数多く見られ「宝石を散りばめたような函館の夜景も、昼間は
街も川も海も”ゴミ”で泣いている」といった厳しい指摘もありました。
全作品を読んでとりわけ印象に残ったのは、金沢の方ですが「アルツハイマー症を患う
老父を連れて昔暮らしたことのある函館を訪れた時、金森倉庫の前で三年ぶりに笑顔が
よみがえった」といった作品でした。
又、中学生の作品にも「やがて函館を離れて、いつか戻って来る時、自分を優しく抱きし
めて欲しい」といった一節がありました。
「函館」の町が、そこに住む人又訪れる人の心の「原風景」であるような、そんな町にした
いと願う次第です。
公益信託函館色彩まちづくり基金
函館からトラスト事務局 代表 河内 昌子
昨年にひきつづき開催致しました。ミレニアム2000ワークショプin函館「こんな町に住み
たいなー」作文&エッセーコンクールに沢山のご応募をいただきありがとうございました。
夢あるユニークな発想や現実を見据えた堅実なご提案、また美しい文章に、関係者一同
新鮮な感動をおぼえながら読ませていただきました。作品の多くに、身近な自然と共存しつ
つ、町の歴史や文化を大切にして、人間同志が暖かくふれあえる町を愛し求める心があふれ
ていました。
町づくりは住民のひとりひとりが主役です。それぞれが出来る事を楽しく実践し、やがてその
輪が専門家や自治体をも巻きこめる程に広がった時、個性ある町が生まれることと信じていま
す。当事務局は<こんな町>の可能性を信じ、今後も皆様の町づくり活動を微力ながらお手伝
いしていきたいと願っています。
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